近頃、障害児(者)が主人公の小説やドラマが注目されるようになって、
それ自体は閉鎖的だった時代にくらべ、いい傾向なのだと思う。
でもわたしはそういう類のものがちょっと苦手。
なんだか「それ」自体がもう特別な企画というか、
「これが○○(知的とか聴覚とかいろいろ)障害なんですよ~」
というマスコミ的なニオイがして・・・
子どもが小さい頃は情報や知識に貪欲で、
あれこれ読んでみたけれど、
けっきょくウチはウチ流でいいんだし・・・と気づいてからは、
発達障害に関する本はほとんど読まなくなってしまった。
で、最近は自分の好みでランダムに本を選んでいて、
久々に「この人好きー
」とどっぷりはまったのが、
「西の魔女が死んだ」の梨木香歩さん。
誠実なお人柄がにじみ出てくるような文体に惹かれて、
「エンジェル エンジェル エンジェル」
「裏庭」
「りかさん」
などなど、片っぱしから読んでいくうちに、
「あれえ?」と気づいたことがひとつ・・・
なんかね、この人の作品、全部が全部じゃないのだけど、
いたってふつうに「障害児(者)」が出てくるの
「裏庭」では知的障害の男の子の死が重要なキーポイントになってるし、
「からくり からくさ」に出てくるマーガレットは、
(そうは書いてないのだけど)アスペルガーっぽい。
*これは本当に個人的な見解なので納得いかない方はスルーしてください
でも、そういう視点で読んでみると面白いと思う♪
かといって、そういう人たちが主人公というわけではなく、
こんな子もいて、あんな人もいて・・・と、
生活の中に自然に混ざっている感じ。
「春になったら苺を摘みに」というエッセイ集では、
ご自身が出会ったアスペルガーの青年との関わりを、
レクチャーするでもなく堅苦しくもなく、
他のエピソードと同じようにさりげなく語っている。
自閉的傾向は健常者の中にも存在するとか、
ここからここまで自閉症、ここからは健常というボーダーではなく、
グラデーションのように考えるべきだとか、
そうそう、そうなのよー
と激しくうなづきたくなることばかり。
自閉症児の親や関係者向けの本には、
こういう記述はいやというほど載っているけど、
一般の人が目にする機会ってほとんどナイ。
だから「それ系」の本じゃないところでこういう記述を見つけると、
それだけでうれしくなっちゃう。
みんな読んだ?読んでくれたよね?ってひとりにんまり。
わたしも相当ヘンかも(笑)
このエッセイのなかで、アスペルガー症候群のジョンが、
人の気持ちを察せずにうっかり無神経なことを言って、
小さな頃から非難されていたことをポツポツと語るシーンがある。
その告白を聞いた梨木さんの返事がまた、とってもイイ
著作権のことがあるから引用できなくて残念だけど、
青年の深い苦悩に対し、
いっしょにコーヒーは飲めるんだし、いいじゃない?
というような返事をさらりと伝えるの。
・・・・・・・じーん・・・(;´Д⊂
原文をちょっとでも載せられないのが悔しい~。
わたしの文才じゃこの方の良さが半分も伝わらないよ
人と人とが完全に理解しあうことは難しい。
いちばん身近な親子だって夫婦だって友だちだって、完全理解はムリ。
でも、理解できたらいいなと思いながら、いっしょにいることはできる
一緒にコーヒー飲んで、ポツリポツリとしゃべって。
うん、それでじゅうぶん
さあ、理解し合いましょう!
こういう冊子がありますから読んでください!
こんな方法で頼みます!
・・・っていうヨロシク姿勢じゃなくて、
いっしょにお茶でもどうですか?っていう、
さりげないドウゾ姿勢が好きだな~。
本のなかのなにげない描写にあらためて梨木さんの魅力を感じ、
ますます大ファンになってしまったわたしでした。
+++おまけ+++
わが家の大事なドウゾ仲間、
保育園からの長ーいおつきあいになるEちゃん。
健常児ママ(ヘンな言い方だけど)のEちゃんは、
特別な知識は持っていないと思うけれど、
ごくごく自然にうちに溶け込んでくれちゃいます。
双方の実家が遠いわが家にとって、
まさに遠くの親戚より近くの他人のEちゃん一家。
ごくごく自然につきあってくれるEちゃんに感謝♪
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